皆さんこんにちは。
埼玉県八潮市を拠点に、住宅・店舗のリフォーム工事、新築・耐震工事を手掛けている黒建です。
前回の記事「転倒を防止するバリアフリーリフォーム!段差解消と手すりの設置 」(https://www.96ken.jp/blog/category5/117802)では、バリアフリーリフォームのポイントとしてリビングや廊下の転倒防止についてお話しました。
今回も引き続き、バリアフリーリフォームについて解説したいと思います。今回は、お風呂とトイレのバリアフリーリフォームのポイントをご紹介していきます。
■お風呂のバリアフリー化のポイント
お風呂は足元が濡れていたり、石鹸やシャンプーが残っていたりすることがあるため大変滑りやすくなっています。高齢者がお風呂で転倒する事故も多く起こっており、固い床で頭を強く打って重症化するケースもあるので対策が必要です。
お風呂の床を滑りにくいものにリフォームすることで、転倒の危険性を減らせます。浴室の床材にはさまざまな種類がありますが、多くのリフォームに携わってきた黒建がおすすめするのは「樹脂床材」と「FRP床材」です。ユニットバスで一般的に使われている樹脂床材は耐水性と水はけの良さが優れており、滑り止め加工も施されています。FRP床材は繊維強化プラスチックでできているため、強度があり防水性も高くなっています。
前回の記事でもお伝えしましたが、高齢になると少しの段差でもつまずきやすくなるためバリアフリーリフォームでは段差の解消が重要になります。脱衣場や浴室の入口の床部分に段差がある場合は、足が引っかからないように床面をできるだけフラットにしましょう。お風呂のドアは、外に水がかからなくするために内開きが一般的ですが、浴室内で転倒した場合には倒れた人に当たりドアが開かなくなることも考えられます。外からも開けやすい引き戸、できれば吊り戸にすると安心です。
次に気をつけたい点が、浴槽の高さです。床から浴槽の縁まで距離があると、湯船に入る時に足を高くあげることになり、転倒の危険性が高まります。簡単にまたげるように、床からの高さが30~40㎝程度の浴槽に変えるのがおすすめです。
■トイレのバリアフリー化のポイント
トイレは1日に何回も行く場所です。加齢によって足腰が弱くなってもトイレに行くことが負担にならないよう、バリアフリー化しておきましょう。
和式トイレを洋式トイレにするだけでなく、最近では立ち上がりやすい高さの便座や最新の機能がついたトイレに取り替えるケースも増えています。また、トイレ内に手すりを取り付けると立ったり座ったりが楽になります。
扉も引き戸にし、段差がなくなるようにしましょう。できれば吊り戸にしたり、車椅子が動かしやすい床材にしたりしておくと、車椅子を使うようになった時でも便座の側まで近づけるため自力でトイレに行きやすく、介助する方の負担も軽減できます。
■お風呂やトイレのヒートショック対策も忘れずに
バリアフリーにする際には、同時にヒートショック対策もしておきましょう。ヒートショックとは、「暖かい部屋から寒い部屋への移動など、温度の急な変化が体に与えるショック」
です(※三省堂国語辞典第七版より)。暖かいリビングから寒い脱衣場に移動し、服を脱いで急に熱いお湯につかると、温度変化によって血圧が急激に変動してしまいます。冬に高齢の方がヒートショックで亡くなるケースが多いので注意が必要です。浴室や洗面所に暖房を設置する、断熱材を入れるなどの対策をしましょう。
トイレもリビングとの温度差があると、ヒートショックが起こる可能性があります。直接肌が触れる便座を暖房付きのものにしたり、窓からの冷気を防いだりするとよいでしょう。
■バリアフリーリフォームで快適な生活を
高齢になってくるとお風呂やトイレの掃除も大変になってきます。同居するご家族がいる場合でも、介護が必要になった時には毎日のお掃除の手間が大変に感じることもあります。最新の水回り設備は、きれいが長続きする機能やお掃除が簡単になる工夫がされているものも。お風呂やトイレをリフォームする際には、お掃除のしやすさも合わせて検討しましょう。
黒建では、埼玉県八潮市を拠点にリフォームを行っています。お客さまのライフスタイルやご要望に合わせたリフォームをご提案しております。「バリアフリーリフォームに興味がある」「水回り設備を快適にしたい」という方は、新築からリフォームまで手がけている黒建までお気軽にご相談ください。